NPO法人アジア・レインボーは、施設に行けない障害ある児童のために、小学校でのインクルーシブ教育研修事業を行っているNPO法人です。 現在ベトナムの障害ある児童の小学校の就学率は全体で25%程度とみなされています。ベトナムの障害ある6歳から10歳の児童およそ21万人 のうち、5万人だけが初等教育を受けられていて、それ以外の児童はただ家にいるだけで何の教育も受けられないという現状です。ベトナムにおいて特別学校は各省に1校しかなく、田舎に住む障害ある児童が町の特別学校に通うというのは不可能に近いのです。 インクルーシブ教育は、ベトナムの政府の方針、特別学校の数が少ない現状、世界的な障害ある児童に対する教育の潮流から、非常にニーズの高い事業です。当事業は、公立小学校の教師にインクルーシブ教育研修を実施し、教師が障害ある児童を受け入れ、より多くの児童が初等教育を受けられることを目的としています。 インクルーシブ教育を推し進めるために、各省でインクルーシブ教育のキーティーチャーを育成しています。キーティーチャーとは、地区内の小学校、幼稚園のインクルーシブ教育の推進者です。このキーティーチャーが自身の地区で各校の校長・副校長に研修を実施し、次はその校長・副校長が自身の学校で他の教師に対してインクルーシブ教育研修を行うことで、学校全体でインクルーシブ教育に取り組む体制を作り上げています。 これまでは、障がいをもつ子どもたちに対して苦手意識を持ち、「受け持ちたくない」と思っていた教師も少なくありませんでした。しかし、インクルーシブ教育の研修を進めていくにつれて、通常のカリキュラムで学びを進めることが難しい子どもたちには個別に教育計画書を作れば良いということが浸透し、「他の子と同じように教えなければいけないわけじゃない」と気付いてからは、教師のアプローチの仕方が変わってきました。 このように私たちの活動は、ベトナムの子どもたちの未来を創り、ベトナムの教育の歴史を大きく変えてきました。これまでも、そしてこれからも、ベトナムのすべての子どもたちが適切な教育を受けることができるように、活動して参ります。 私たちの活動を応援してくださる企業の皆様、タイアップオファーをお待ちしております!
- 組織名
- NPO法人アジア・レインボー
- 組織形態
- 特定非営利活動法人
- 設立
- 2001年10月11日
- 代表者
- 馬場 裕美子
- 運営人数
- -
- 郵便番号
- 659-0002
- 主な収入源