英国伝統紅茶とは、ヴィクトリア時代に英国人が完成させた紅茶で、1939年の第二次世界大戦、1960年代に普及し始めたテイーバッグ、そして1970年代における農薬と化学肥料の蔓延で、英国人がヴィクトリア時代に飲んでいた紅茶は、現在皆無といえます。 現代の紅茶は、英国人がヴィクトリア時代に飲んでいた紅茶と違い、また、茶葉の栽培は、完全無農薬で有機栽培、すなわちヴィクトリア時代の農法、紅茶の製造工程は、ヴィクトリア時代に完成した正しい「オーソドックス製法」でなければなりません。そして、ヴィクトリア時代と同じ紅茶を作れば、紅茶本来の「味」「香」「色」があり、紅茶の「旨み」が完全です。 「茶」も「ティー」も共にその語源は中国にあるのに対し、ヨーロッパの「Tea」の文化が華開いたのはイギリスで、イギリスの「Tea」は1823年にインド・アッサムで発見された野生のインド茶で大きく変わります。中国種と異なるアッサム種の育成はインド各地に広まり、やがてセイロン(現スリランカ)でも行われるようになりました。この紅茶がいわばイギリスの伝統紅茶です。 世界の紅茶の約3分の1をイギリス人が消費した時代があります。それほどイギリス人は紅茶を好み、それだけに紅茶にまつわる文化は幅広く奥深いです。日本の茶道のように玄妙な境地へ誘うものではなく、ハイ・ティー(紅茶とともにスコーンやサンドイッチ等に加えて魚肉類やオードブル類などを楽しむスタイル)のようにおおらかな人の交流の媒介として「tea」文化は育っていきました。 私たちは、どのような事から英国人はお茶を飲み始め、なぜ中国茶、日本茶とは全く異なる紅茶文化を作ったのか。なぜ、インドで紅茶の生産を始め、どうしてティーバッグができたのか。現在紅茶と言われている商品は、正しい紅茶の作り方で作られているのか。「英国紅茶文化」を知る事により、真の英国伝統紅茶とは何かを知っていただく講座を開いています。 企業の皆様、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
- 組織名
- 内閣府認証 NPO 伝統紅茶文化協会
- 組織形態
- 特定非営利活動法人
- 設立
- 2001年3月30日
- 代表者
- 室井 正博
- 運営人数
- -
- 郵便番号
- 104-0061
- 主な収入源