NPO ARDAは2002年に美術の専門家によって設立され、変容する社会におけるアートの新たな役割を探求してきました。現在では主に2つの事業を展開しています。 一つは、地域のさまざまな施設に現代アーティストと出向き、ワークショップを行う「アート・ワークショップ」です。2000年の介護保険法の施行以降、急増した高齢者施設に暮らす高齢者は、他者とも自分ともコミュニケーションの機会が少なくなりがちであることに着目し、アーティストによるワークショップによって、一人ひとりが創造的に体を動かし、自らを表現することで、互いに関心を持って関わり合う生き生きとしたコミュニケーションを作り出してきました。また、年々失われる都市の子どもたちの遊びの環境に対しては、学校でも家庭でもない、子どもにとって第三の場である児童館で活動を始め、保育園・幼稚園・療育センターへと対象を広げ、現在も継続しています。 もう一つは、東日本大震災をきっかけに2012年から始めた対話型美術鑑賞事業「アーツ×ダイアローグ」です。対話型鑑賞という個人が答えのないアートをみて考える活動を通して、互いの意見を聴き合い、自分なりに判断する力と異なる意見の人とも協働する力を育み、震災や原発事故といった難しい問題に向き合うレジリエンスを獲得することを目的にしています。この10年、いくつかの美術館や自治体と協働し、対話型鑑賞を行う市民を育成し、学校や美術館や高齢者施設などで実践していく仕組みをつくることで、 自律的に考えて行動する個が、意見の異なる他者と共に共同する社会の実現を目指しています。毎年150人以上の市民コミュニケータが、約7000人の子供(2017-19年の平均のべ人数)に対してアーツ×ダイアローグを実施してきました。 特に最近は「アーツ×ダイアローグ」の講座では企業人の参加者が増えています。個人の思考力や創造性を高めることは、ひとりひとりが不安定な社会を生きていく力となります。それがコミュニティとして広がっていくことで、誰もが自分らしく存在できるのびやかな社会を実現したいと考えています。 企業の皆様、私たちと一緒にアートが持つ可能性を社会に生かし、心豊かな社会を一緒に創造していきませんか?タイアップオファーをお待ちしております!
- 組織名
- NPO法人 芸術資源開発機構 (ARDA)
- 組織形態
- 特定非営利活動法人
- 設立
- 2002年9月25日
- 代表者
- 三ツ木 紀英
- 運営人数
- -
- ウェブサイト
- https://www.arda.jp/
- 郵便番号
- 162-0803
- 主な収入源