~取り組む社会課題~ 日本に古くから伝わる伝統工芸品は、現在、後継者問題や国産原料の不足など様々な問題に直面しています。PIARASは、広く一般市民を対象とした学習機会の提供、工芸品の研究・開発、国外紹介事業、作家支援を通じ、日本文化や歴史への関心を深めるきっかけを作り、持続可能な社会へつなげることを目指します。 ~具体的な活動内容~ 大きく分けて以下のような活動があります。 (1)手漉き和紙を素材とする工芸品の研究・開発 (2)手漉き和紙の普及活動 (3)和紙についての学習 (4)和紙生産地と消費者をつなぐ活動 (5)その他目的を達成するために必要な事業 PIARASは、国内の職人が丹精込めて作った手漉き和紙の魅力を普及するため、全国の和紙職人との繋がりを持ち、様々な取り組みを行っています。 世界中で愛されているベア(熊)をモチーフに、手漉き和紙を含む廃材の紙粉をリユースして成型したマスコット「PIARASベア」に色とりどりの端和紙を自由に貼りオリジナルのベアを製作するワークショップや、オンラインコンテストを企画・開催。 また、和紙製造の作業工程で出る廃材活用に関して、私たちは独自の取り組みを行っています。和紙には、楮の表皮の内側にある白皮が使われますが、残った楮の軸部分は廃材となります。この楮の軸そのものを造形素材として使用する提案を続けています。今後は、より多くの軸が消費出来るよう産業化を進める方法を検討し、和紙の製造工程で捨てるものを減らし、副産物を再利用できる仕組みを整え、新しい価値を生み出したいと考えています。 他にも、手漉き和紙で花を作る「花紙絵®」教室や、ミス・ワールド・ジャパン様とのコラボレーション、和紙を通じた難民支援のイベント協力など様々な形の活動を企画・実施し、多くの一般の方に手漉き和紙を体験する機会を提供しています。 ~活動への想い、企業へのメッセージ~ 私たちの活動を通して、「伝統文化」に対する「堅くて敷居の高いもの」というイメージをより柔らかくし、若い人に知ってもらうきっかけを作っていければと思っております。そのために、ワークショップや体験教室を開催し、貴重な和紙を身近に感じ、手作りの素晴らしさを知って頂く機会を創出してまいります。
- 組織名
- 特定非営利法人PIARAS―手漉き和紙を普及する会―
- 組織形態
- 特定非営利活動法人
- 設立
- 2012年3月28日
- 代表者
- 木南 裕美子
- 運営人数
- -
- ウェブサイト
- http://piaras.org/
- 郵便番号
- 175-0094
- 主な収入源