市民共同学習プロジェクトは、いじめ予防に取り組むことで、どの子どもたちも希望を失うことなく幸せに生きられる社会の実現に向けて、参加型学習の機会を提供します。 当法人は、1980年代に多発していたいじめによる自殺の報道を受け、この状況を変えるべく活動を開始しました。主な活動内容は小中学校での出前授業です。団体オリジナルの授業を作り、実例を入れながら授業を実施します。授業ではいじめ問題や犯罪から身を守る方法などについて伝えています。 いじめに関するプログラムでは、「いじめは犯罪」ということを重点的に伝えています。また本プログラムでは、被害者、加害者、傍観者それぞれにメッセージを届けています。 被害者が自殺しても加害者は生き続け、被害者の家族や友人は長く辛い思いをします。 加害者の悪行は、大人になっても社会的地位を失うなど、自分自身の足枷となります。 傍観者は、大人になってからも自分が傍観者であった過去を後悔し続けることになります。 いじめ問題については、個人の問題としてではなく学校全体で取り組むことが大切です。クラス単位で同じ問題について考えを共有することが、いじめへの意識向上につながります。 いじめ問題は、出前授業一回で解決するものとは思っていません。ですが、教員は多忙で、保護者は共働きの家庭が多いという現状がある今、「頼れる大人がいない」子どもは増えています。弊団体が子どもたちの頼れる大人となれるよう、活動してまいります。 尚、2021年11月に今までの20年間の出前授業のアンケートをまとめた本を出版しました。いじめは被害者が声を上げないと認知されないことが多いですが、被害者本人が声を上げるのは難しいことです。アンケートは無記名のため、子どもたちの正直な気持ちを知る手段となります。子どもたちの生の声を聞いて、いじめに関心を持っていただきたいと考えます。 今後の目標は新たな助成金を得て本を増刷し、書店販売とアマゾン販売を目指し、公共図書館への寄贈も追加して、より多くの皆さんに届けたいと考えています。 いじめは子どもだけの問題ではありません。多くの被害者が不登校や引きこもりになったり 生涯に関わるダメージを受けたりしています。子ども達の健全な成長と社会的自立を願って 活動のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
- 組織名
- NPO法人市民共同学習プロジェクト子どもひろば
- 組織形態
- 特定非営利活動法人
- 設立
- 2000年8月25日
- 代表者
- 高橋 真佐美
- 運営人数
- -
- 郵便番号
- 208-0002
- 主な収入源