沙漠緑化活動は、ボランティアによる「緑の協力隊」として毎年、主に中国・内モンゴル自治区のクブチ沙漠(ゴビ沙漠)に派遣され、2021年現在までに「緑の協力隊」参加者は13,000名、植林本数は430万本となり不毛の沙漠に緑の森林を出現させ、多くの農作物等が生産されるようになりました。 不毛の地と言われ続けてきた沙漠は、実は限りない可能性を秘めています。日光と地下水が豊富で温度格差のある沙漠は、耕作地として適しています。実際に、植林地の中国・恩格貝では、花卉、果樹栽培などを試み、一部商品化に成功した例もあります。降り注ぐ太陽は、太陽光・熱エネルギーとして利用できます。アメリカのネバダ沙漠などでは、太陽光発電、風力発電などが実用化されています。また、石油、石炭、鉄鉱石をはじめとする地下資源が眠っていて、資源・エネルギー源としても有望です。 これら農業や鉱工業など産業の育成には、そこで働く人のための住環境の整備が、まず必要です。つまり沙漠緑化は、沙漠開発の基礎であり、はじめの第一歩と言えるでしょう。緑化は決して難しいことではなく、場所の選択と適当な設備の投入で実現可能です。遠山初代会長が「我々は沙漠を研究するのではない、沙漠を緑に変える実践をする団体なのである」、「やればできる、やらなければ何もできない」と常に言い続けた言葉が、近年少しずつ現実の姿になりつつあります。
- 組織名
- 日本沙漠緑化実践協会
- 組織形態
- 認定特定非営利活動法人
- 設立
- 1991年2月1日
- 代表者
- 藤田佳久
- 運営人数
- 6〜20名
- ウェブサイト
- https://sabakuryokka.org/
- 郵便番号
- 101-0021
- 主な収入源
- 寄付金