認定NPO法人 TOKYO NOVYI・ARTは、ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフを芸術監督とする演劇普及団体です。演劇を通じ、社会に広く貢献していくことを目指しています。 私たちの団体は、1976年「日本に、真に芸術の名に値する演劇を創り出す」という理念のもと、演出家 吉沢京夫により設立されました。そして、吉沢が癌で亡くなる晩年にアニシモフと知遇を得たことから、吉沢の夢は次の世代に引き継がれ、今、私達の作品は国内外で高い評価をいただいています。 日本の劇団や俳優育成のシステムは様々な問題を抱えています。海外では劇団ごとに劇場を持つのが主流ですが、日本の劇団のほとんどは貸劇場や貸稽古場を転々としています。また、海外と比較すると演劇を学ぶシステムが整っていないのが現状です。このような状況では、演劇文化の土台を作るのは困難です。芸術に携わる人が、本業として働ける場づくりを推進しています。 現在は演劇の公演や俳優の育成活動に取り組んでいます。 公演では主に古典を扱います。歴史の中で残ってきた古典作家の作品には、その一つ一つに、人類の叡智が秘められています。作品の中にもう一度生命を吹き込み、新しく現代に蘇らせ、その普遍的なメッセージを人々に届けることを目指しています。 俳優の育成では、ロシア・ソ連の演出家スタニスラフスキーが遺した「スタニスラフスキーシステム」の普及を促進しています。これは心理学に基づく演技理論で、このシステムを通じ俳優の育成を図っています。 私たちは、人どうしの交流がテクノロジーによるものに移り変わっているのを実感しています。それら無しで未来の文化を語ることはできません。ですが、直接対面した時のエネルギーの交換が舞台芸術の根幹にあるのも事実です。劇場に足を運びにくい、生の舞台より映像、といった声もありますが、足を運ぶ価値がある作品を作って共有していきたいと考えています。 私たちは時代の進歩の恩恵の中で生きていますが、「心で感じて心で伝えられるような人間関係」が社会における全ての土台であると考えています。それぞれの心を大切にして、身体を通して何かが生まれる瞬間を文化の根幹にしていきます。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
- 組織名
- TOKYO NOVYI・ART
- 組織形態
- 認定特定非営利活動法人
- 設立
- 2003年4月21日
- 代表者
- 岡﨑 弘司
- 運営人数
- -
- ウェブサイト
- https://tokyo-novyi.com/
- 郵便番号
- 155-0031
- 主な収入源