NPO法人 mamacare

現在の日本では、医療的なケアが必要でありながら、在宅生活を送る子どもたちが増えています。これは、医療技術の進展によって、救われる命が増えたからです。しかし、こうした「医療的ケア児」と呼ばれる子どもたちやその家族をサポートする福祉支援の整備は追いついていないのが現実で、仕事や家事をこなしながら、家庭ではお医者さんがわり、ヘルパーさんがわりとなって、寝る時間を削って、子どもたちのお世話に追われる方々がたくさんいらっしゃいます。 そのようなお母さんたちは、ママ友のような繋がりを持つことが難しく、孤独な生活を強いられがちです。 私たちmamacareのスタッフも同じでした。そこで、最初はマンションの集会所に集まり、女子会のような形で悩みなどを話し合う機会をもうけ、回を重ねるごとにママたちの涙の数は減り、笑顔が増え、「この会のおかげで救われた」という声もたくさん挙がるようになりました。 吸引、経管栄養、導尿、酸素療法、人工呼吸管理などの医療的ケアを必要とする子どもたちが利用できるサービスや社会資源は圧倒的に不足しています。 ママ・パパたちのそうした困りごとや悩みを一緒に考え、解決に向かうこと、医療的ケア児ときょうだいたちが楽しく過ごせる場所を提供することを目標に活動を始めたのがmamacareです。 現在では、ママもパパもカフェスペースでゆっくりとお喋りとコーヒーを楽しみながら、目の届くところで学生さんたちが子どもたちのお世話をしてくれるサロンなども開催し、情報共有やママ友同士の支え合いができるようになっています。また、困りごとを抱えたご家族が頼りたい、話したいとも思った時に紹介していただけるような場所として、たくさんの方々に知っていただこうと活動しています。 この２年間はすべてオンラインでの開催となりましたが、感染対策を万全に施しつつ、対面式でのサロンや勉強会などを再開したいと考えています。 そして、これから訪問看護事業を始める予定です。その先には私たちならではの訪問事業や通所事業、さらにはグループホームなど、医療的ケア児とご家族が必要とする事業を展開していきたいと考えています。子どもたちもそのご家族もみんなが楽しく暮らしていける社会の実現にご協力してくださる企業様。NPO法人mamacareとのタイアップをよろしくお願いいたします。